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パソコン修理・トラブル事例 電源を入れるとビープ音が鳴る
デスクトップパソコンの電源を入れた際にビープ音がなる場合、ビープ音のなり方でどの部品が故障しているのか判別することができます。

ビープ音によるエラー通知は、「ピッ」「ピッピッ」「ピッピッ」「ピッピッピッ」や「ピーッピッピッ」「ピーピーピー」など様々な組み合わせで音が鳴ります。
ビープ音がなる原因
ビープ音が鳴ってパソコンが正常に起動しない場合の要因ですが以下のものが考えられます。
- PCIデバイス上のROMのエラー
これはパソコンの拡張ボードに挿している機器の故障です。
- CMOSセッティングエラー
このエラーは簡単な場合は内蔵ボタン電池が寿命で時刻の保存などができなくなる場合などに起きます。
- CPUエラー
内蔵されているCPUに何らかの不具合が起きています。
- メモリーエラー
内蔵メモリーにエラーが起きていて起動することができなくなっています。この場合は物理的にエラーの起きているメモリーを新しいものと交換しなくてはなりません。
- POSTエラー
内蔵されているいずれかのハードウェアでエラーが起きている場合です。ビープ音だけの場合や
モニターの画面に白地でエラー項目が表示される場合があります。
- マイクロプロセッサのレジスタ障害
- マスタ割り込みマスクレジスタ障害
- キーボードコントローラーのエラー
- スレーブ割り込みマスクレジスタ障害
- NVRAM power loss
- ビデオROMの検索エラー
- ビデオメモリのテストエラー
- 画面の初期化障害
- シャットダウン障害
- Serial or parallel port test failure
- キャッシュテストの障害
ビープ音で一般的に多い症状
このビープ音でのエラーですが上記に記しましたように様々なものがございますが、一般的に多いのは内蔵メモリーのエラーと内蔵電池の消耗によるエラーです。
内蔵電池によるエラーの場合、メーカーや搭載されているマザーボードにより様々ですがパソコンの起動時に以下のような表示が出る場合もあります。
- Alert! System battery voltage is low
- CMOS Checksum error
- CMOS battery error
- CMOS Battery Bad
お持ちのパソコンにより様々なエラー文章が出るかと思いますが、いずれの場合もエラー文の中に「checksum」や「battery」や「error」や「low」などの単語が付随しますのでわかりやすいと思います。また、この内蔵電池がなくなるとパソコンを立ち上げるたびに日付や時間設定がリセットされた状態となっておりますのですぐにわかるかと思います。
この内蔵電池の役割ですが、BIOS(コンピュータに接続されたディスクドライブ、キーボード、ビデオカードなどの周辺機器を制御するプログラム群)にはパソコンが起動する際の各ドライブの順番や日付や時間が記憶されています。この電池が切れるとBIOSに記憶されている情報が消えてしまうということになります。
メモリーのエラーの場合はメモリー本体の故障による場合とマザーボード側のメモリースロットの故障やその周辺のチップ関係の故障による場合があります。メモリー単体の故障の場合はメモリーを取り替えればいいので修理費用もそこまでかからないのですが、マザーボード側の故障の場合マザーボード丸ごとの交換が必要になるため結構修理費用がかかります。
デスクトップパソコンの場合はメモリースロットが複数搭載されている物もありますのでこの場合は空きスロットにメモリーをさして使えばいいのですがノートパソコンの場合メモリースロットが1スロットしかないものもあります。この場合が一番最悪です。お修理するにはマザーボードの交換しか方法がございません。2スロット搭載の場合は故障している1スロットを使わずに正常なほうのスロットに容量の大きいメモリを使いようにすれば根本的な修理にはなりませんが、修理料金の軽減が出来ます。
また、メモリーのエラーの場合メーカーにもよりますが、ビープ音は鳴らず電源を入れても一切画面に何も映らない場合もありますのでご注意下さい。特にノートパソコンに多いです。画面には何も映らずパソコンが無反応のように見えますが電源ランプは点灯していたりする状態です。