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フィッシング詐欺とは
フィッシング詐欺とはどの様なものかといいますと簡単に言うと銀行やクレジットカード会社など誰もが知っている企業名を装いEメールによって実際の企業とは違う偽のサイト(ウェブページ)に誘導しあなたの大切な口座番号やログインID、パスワードを盗み取ろうとするものです。もともとはアメリカで被害が急増した詐欺手法ですが日本国内でも2004年12月に被害が確認されたと警察庁が発表しております。これを皮切りに被害件数は右肩上がりで伸びておりまして本当に注意が必要です。
2015年6月5日に実際に弊社へ送られてきたフィッシングメールを掲載いたします。
上記の画像でおわかり頂けます様に件名には実際に存在する企業名を記載し送り主のところのアドレスも実際に存在する企業のアドレスになっています。特徴的なのは受け取った方が心配になりすぐにでもクリックさせるように利用中止になるとか今後使えなくなりますなどのような不安を仰ぐ文章を記載しています。また、すぐその下にクリックするサイトのリンクが掲載されています。
フィッシング詐欺の危険性
フィッシング詐欺メールを受け取った方がメールに記載のリンク先をクリックしてしまいご自身の口座番号やID、またはアカウント、取引に使っているパスワードなどを偽サイト上で入力してしまうとあなたの情報はすべて抜き取られてしまいます。
銀行口座でいいますと入力された情報を受け取った詐欺集団がすぐさまネットバンキングからあなたの口座にログインし現金を不正に引き出してしまいます。
フィッシング詐欺が利用されるケース
フィッシング詐欺に利用されるケースはネット上で管理できるIDやパスワードと紐付けられたサービスです。
- ・銀行などのインターネットバンキングのログインIDやパスワード
- ・アマゾンや楽天などのネットショッピングサイトのログインIDやパスワード
- ・契約しているプロバイダーなどのアカウントやパスワード
- ・クレジットカードの番号やパスワード
上記項目は各社共にメールなどでIDやパスワードなどの変更や確認を行うためのアナウンスを送信してくることは絶対にありません。
フィッシングメールが送られてきたときの対処方法
フィッシングメールを受け取ったときは絶対にメールに書かれていることに対してクリックをするなどのアクションは行わないで下さい。
普段送られてくる事のないメールや内容が書かれておりフィッシング詐欺なのか実際に存在する企業からのメールなのかの判断がつかない場合は実際に存在する企業へ電話で問い合わせてください。決してメールに連絡先電話番号が記載されていてもそちらの番号へはかけない様にしてください。例えば新生銀行と記載して送られてきたメールであればお取引のある新生銀行の支店へ電話で確認するのが一番確かな方法です。また、受け取った方が新生銀行の口座をお持ちでない場合は100%フィッシングメールですので騙されないで下さい。
フィッシングの被害にあってしまった場合
もし送られてきたフィッシングメールに書かれているリンク先をクリックして個人情報を入力してしまった場合は一刻も早く該当の企業へ連絡してください。銀行の場合は口座をお持ちの支店に直接電話されて被害に遭われたことを連絡し口座をすぐに停止してもらわなくてはなりません。また、各都道府県の警察に被害受付窓口がありますのでそちらにもすぐ連絡を入れてください。メールを受け取っただけでまだ被害には遭っていないけれども心配な方も悩むことなく警察へ相談されることをお勧めします。
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧
インターネットやメールでのあらゆる詐欺に騙されないために
インターネット世界の普及に伴い現在では昔と違い定額制の常時接続が当たり前になってきました。また、スマホなどの普及により誰でも簡単にネット世界へ接続することが出来ます。これに比例して詐欺サイトの数も増えているのが現状です。
2015年6月に世間を賑わしている年金機構の情報流出問題、125万件の流出です。これなんかは本当に初歩的なミスで起きた結果だと思います。機構内部のパソコンは外部からの不正なアクセスを防止するために強靭なファイアウォールを施されているものと思われますが、最終的に詐欺を施す添付ファイルをクリックしたことがこのような結果をもたらしました。クリックさえしなければこんな事態は起きてないと思います。更にずさんなことに機構内部のパソコンにかけられていたパスワードでの管理は1%未満です。一体何をどう考えたらこんな管理体制で運用できるのか憤りしかありません。いかに強靭なセキュリティをかけたところで実際に行動を起こす人間側が許可をするクリックをすればセキュリティなんて何の意味もなくなってしまいます。
個人のお客様でご自身のパソコンでご注意頂く事は唯一つだけです。身元のわからない相手からのメール内のリンクや添付ファイルは決してクリックしない。世間的に有名な企業名で送られてくるメールで怪しいなと思う内容の物には一切クリックしない。これだけです。あなたのパソコンにウィルス対策などのセキュリティソフトがインストールされていようともあなたがクリックして許可を与えてしまっては防ぎようがない場合が多々ありますので本当にご注意下さい。